20230319(日)
前略ゴジラ様
▼野球の世界一を決める大会、WBCの熱狂が続く今日この頃。先週木曜日からの4日連続の観戦で視聴習慣ってやつができており、次の準決勝が楽しみでなりません。週明け火曜日の21日、負ければ終わりのベスト4、対メキシコ戦。ひとりの野球ファンとして重ねてきたゲンかつぎも忘れずに観戦する予定で、対韓国戦と対イタリア戦でかついでいたのは対戦国を代表する美味なる料理をたいらげてから応援するというもの。ま、美味なるとはいえ、大げさなものではなくて近所の韓国焼肉とデリバリーのピザだったんですけどね。じゃあ、身近で美味なるメキシコ料理ってなんだろと考えてみるに、やっぱり、サルサソースにナチョスで決まりだろうと。火曜日は朝からバリボリしながら応援です▼習慣と言えば、野球つながりで元メジャー・リーガーのゴジラこと松井秀喜さんが好きな言葉とした名言が有名です。いわく「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる」というもの。心理学者であり哲学者でもあったウィリアムス・ジェイムズという人のものらしいのですが、なるほどなるほど、「努力することが才能」とも語ったことがある松井さんらしいパンチラインです。なのですが、松井さんほどの努力ができない凡人からすると、行動が変われば習慣が変わっても、すっと次の人格が変わるへとステップアップはできないもの。行動が変われば習慣が変わり、習慣が変わると新しい習慣がうまれて、その新しい習慣は悪いほうのそれだったりもして、なんだか足踏み状態なのです▼習慣とひと口に言っても、いいものと悪いもの、あるいは、いいものとされるものと悪いものとされるものがあるのだなぁと痛感させられている今日この頃。自分の習慣で、いいもの、あるいはいいものとされるものでいえば卒煙です。2020年の4月1日からタバコをやめたわけで、もうすぐ丸3年になるわけですが、これを「いい習慣」と言い切れないのが人間ってやつの複雑さ。タバコを吸わないという習慣ができたと思ったら、あらやだごはんがおいしい、食べすぎてめちゃめちゃ太るという新たな習慣がうまれてしまったのです。禁煙者や卒煙者あるあるだし、ある意味でベタな展開でもあります。でもまぁ、太るぐらいなら喫煙の悪影響よりはマシだろうと、ずるずるとなすがままに日々を重ねて8キロも太った頃に「月刊LOGOS」編集長という、また別の新習慣が生活に組み込まれます。コロナ禍の3年間、つまり、8キロ太った日々とは比べものにならぬほどのアクティブな新習慣生活。なにせ、「月刊LOGOS」はアウトドア誌上体感マガジンを銘打っているので、それまでの机に向かっていた日々とは大違いのアクティブさです。ところが、アクティブに動くには、重い、重すぎる、僕の身体。8キロって、平均的な体重で生まれた赤ちゃんの6ヶ月後ぐらいの重さなんですって。生後半年の赤ちゃんが己の体にいるって考えると、そりゃあ重いはずです。じゃあ、やせますかと「ランニング」と「ダイエット」という新たな習慣が加わったのは昨年11月のことでした▼「ランニング」の新習慣は順調です。結局、走ることが嫌いじゃないのだと思います。問題は「ダイエット」。というか、コンビニです。なんなんでしょう、コンビニスイーツのうまさのステップアップぶりっていうのは! 7だろうが家族だろうが六損だろうが、どのコンビニに立ち寄ろうがもれなくおいしいスイーツが鎮座ましましていやがります。10年前はこんな感じじゃなかったはずで、街のケーキ屋さんの美味スイーツとは比べものにならないレベルだったのに……。コンビニの向上心がうらめしくてなりません。とくに飲んだあとがやばいのです。昔だったら飲み終わる時間帯にはケーキ屋さんが閉まっていたので事なきを得たのですが、コンビニってば、どこもかしこも24時間ウエルカム。この週末の金曜日も、うちの山岡との遅めの新年会終わりに、7に酔って寄ってしまい「窯焼きシュー とろ生カスタード」なる逸品で脂肪を増やしたのでした▼8キロ太ってからの4ヶ月間で「ランニング」と「ダイエット」という新習慣により、ようやく4キロ痩せたというのに、「コンビニスイーツ」という新習慣候補の登場で痩せ速度がぴたりとストップしている今日この頃。さらなる新習慣として、走る回数を増やしてみようか。いやいや、だったらコンビニスイーツ習慣を断てばいいとはわかっちゃいるのですが、マジで、おいしいんですよね、どいつもこいつも。さてさて、どうする、俺? 前略ゴジラ様、習慣って難しいです(唐澤和也)