20250829(金)
ウォーク・ドント・ラン

▼日々に追われ始めた。日々を締め切りと置き換えてもいい。いけない兆候だ。もし、このコラムのようなものをうちの母親のように熱心に読んでくれている人がいるのなら「またかよ!」とツッコんでくれそうだが、まただ。この兆候は、痛い風へと連なる昨年のものとも似ているし、でも、昨年を経たからこそ、こうして立ち止まれているような気もする▼立ち止まる。それが無理なら歩く、走らない。ウォーク・ドント・ランってやつだ。痛い風を経ての一番のよきフィードバックが、歩くということ。昨夜もそうだった。深夜1時すぎに事務所を出て、昨年ならば、自転車で5分ちょっとで帰宅、ビールをあおって、風呂も入らずに寝ていた日々。ところがどうでしょう。歩くと一旦リセットされる。25分という、そこそこな距離感もいいのかもしれない。身体は歩いているけど、思考は立ち止まる感じ。それがいい▼というわけで、ひと段落だ。今日のインタビューまでを〝やりきるぞ!〟と決めていたので、ちょっと安堵もしている▼奥歯が笑ちゃいそうになる感じもある。それは、今日の取材を含めてなのだけれど、今年のメインどころのインタビュー2本が、なんだか妙に芯をくっている実感のあること。なんなんだろうと思いつつ、そんな原因を探す暇があったら、動けと直感が言う。まだまだ、書くぞ、もっともっと編むぞ。そして、もっと遊べ、俺、と。うちのルーキーに贈った言葉を自分にも贈ってみたい。「よく働き」「よく遊び」「よく学べ」。だから、立ち止まる。それが無理なら歩く、走らない。ウォーク・ドント・ランでいきます(唐澤和也)