からの週末20210110(日)
今年の目標は1ヶ月後の68と46です

▼年賀状をちゃんと作るようになった頃から、586とか910とか数字を入れるようになった。これがまぁビックリするぐらい誰からも「あの数字はなに?」とお問い合わせをいただかないので、恥ずかしながら告白的に解説させていただくと、実はあの数字はインタビューリストなるものをもとにしていて、簡単にいうと、ライターになってからインタビューさせてもらった人のトータル人数だったりする▼900を超えた頃から1000までカウントしたらこういうのはもういいかと思っていたのだが、その頃から週刊誌などを中心にインタビュー三昧だった時期のようには数が進まず、なんだか苛立たしい時期もあったけれど(全然数字が増えねぇなという自分への苛立ちです)、最近はコツコツと1000に近づいていっているのが嫌いじゃなかったりする▼ちなみに、同リストによれば、過去最高年間インタビュー数は「78」。月平均で6.5だから、週に1本の締め切りじゃ間に合っていないっていうのが我ながらすごい。(いつ、どうやって書いてたんだろう?)と人ごとのように振り返れるきっかけになるのは数字の持つ力だと思う▼ことほどさように、数字というのはぶれない強さがある。そう、強度があるのがいい。逆も然りで、強度があるがゆえに数字だけを追っかけていくのは危なっかしさもあるけれど、たまに振り返る時の〝追い風参考〟程度になら数字はいい▼てなわけで、284、147789、28420、5684、である▼これらの暗号的数字には単位をつけるとちょっぴりヒントになるかもで、それぞれ「日」「円」「分」「本」がつく。つまり、284日、147789円、28420分、5684本、となる▼この数字と単位にピンときた人は、経験者なのだろう。逆にいえば、経験していない人には「なにそれ?」な数字だと思うが、実はこれ、4月1日から始めた禁煙にまつわるデータだったりする。禁煙を始めてから284日が経ち、147789円と28420分を節約し、もし吸っていたら5684本でしたよ〜という、禁煙しようと決めた頃に入れたスマホのアプリによるものだったりする▼なぜ禁煙しようと思ったのか? これまでの人生で5回ぐらいは禁煙&挫折を繰り返してきたので、284日間は煙草をやめていてもまったく自信なんてないし今後も予断を許さないけれど、なんかですね、きっかけはまさに数字に関する思いだった。コロナ初期の緊急事態制限が始まってから、意地でも積み重ねることがプラスになるものを作りたかったのだったのだった。よっぽど、ステイホーム愛好家でない限り「今日で自粛14日目です」とかの積み重ねって、鬱陶しいもの。でも、「今日で禁煙14日目です」という積み重ねは、小さくガッツボーツができるんじゃないか。そう思ったのが4月1日の春のことだった次第▼で、今回です。新年早々2度目の首都圏緊急事態宣言ですが、今回はすっと積み重ね目標が決まりました。体重です。これまた、経験者はご存知だと思うのですが、禁煙すると、それはまあごはんがおいしくて途方もない。途方もなくて途方に暮れるほどにおいしいだけでも体重増加要因なのに、春の緊急事態宣言時に自炊への興味が湧いちゃったものだから、自炊=好きなものを作る=いっぱい食べる、しかもたいがい多めに作ってしまい残すのはもったいないっていうんでさらに食べてたら、そりゃ太るに決まっています。この年末年始の6日間の休みも18食すべてを自炊してみるという暴挙、というか、いままでほとんど自炊してこなかったといういう意味では快挙に出た結果、本日で70.4キロという、その数字は積み重ねちゃダメだろうという大台突破で、さらにおそろしいことにこの数字はとどまることを知らない可能性が高いです▼というわけで、まずはいちおうの自粛期間といわれているこの1ヶ月で68キロと46を目指してがんばろうと思います。うしろのほうの数字は歳が付きまして、体重計が教えてくれる肉体年齢46歳で、ちなみに本日の肉体年齢は48歳でした。こちらの数字もアプリに入れているものからなのですが、ちょっと過去に遡ってみると、喫煙者時代の最終日=昨年の3月31日は、65.8キロ、43歳でした。え? 284日で4.6キロ増えて、5歳老けたの? うわぁ、こんな数字は見なきゃよかったぁと数字の持つ強度を恨めしく思いつつも、積み重ねならぬ積みべらしに励むとします。(唐澤和也)