からの週末20200731(金)
PCR検査を受けてきました
▼というタイトルでお届けできるぐらいなので「陰性」だった。とはいえ「とりあえず検査の時点では陰性」という程度の免罪符で、検査精度が70%程度説などもあるから「はい、これでもう安心」とはならない。いやはやこの感染症は本当に厄介だ▼そもそも、この感染症のことがなかったら体温なんて測ってないもんなぁ▼まさに先週のからの週末を書いていた金曜日に、乞うご期待仕事を終えて家に戻るとちょっと熱っぽいかもと、念のために検温したら37度あって、あらいやだと風邪薬を飲んで即就寝。翌日の土曜日も乞うご期待仕事をやりたかったけど自粛し、風邪薬を飲んで完全休養した効果か日中は平熱に戻るも夕方また37度に。この37度ってやつが微妙で(紆余曲折いろいろあったけど、それでもいちおう)世のガイドライン的には37.5度。繰り返しになっちゃうけど、そもそもこの感染症のことがなかったら体温なんて測らず、働きながら治していたであろう、微熱オブ微熱の37度。それでもと、本来は、ある撮影の立会い担当だったのだが後輩に代わってもらい2日連続で完全休養したのだったのだった▼その甲斐あって日中は平熱に戻るも、夕方になると(まさに計ったように)37度! <いっそのこと37.5度をこえろよ、俺!>とわけのわからないことを思ってしまうほどにネガティブになりつつ翌日からのスタッフの安全のことや8月上旬に予定されていたあるタレントさんのインタビュー(対面の予定)のことを考えると、PCR検査やむなしと自分で決めたのだった▼で、検査が月曜日。濃厚接触もなく、37.5度以上4日間などの症状があるわけでもないので、自費検査。僕が行った病院は鼻咽頭ぬぐい液のほうの検査で、先生が「痛いですよ」と綿棒的なアレでグリグリするのだが、予想の3倍グリグリが長くて、覚悟の3倍痛かった▼検査を受けた方は誰もがみな同じ気持ちになると思うが、結果がわかるまでがとにかく長い。検査を受ける曜日や地域などによっても異なるようだが、僕の場合は、月曜日の検査で早くて水曜日、遅くて木曜日とのことだった▼結果がわかるまでがとにかく長いといえば、20代前半の頃にHIV検査を受けた時も結果がわかるまでが長かった▼この検査、ある雑誌の連載企画だった。当時は、とある女性情報誌のお姉さん編集者の方々になぜかかわいがられていて、ゼブラ唐沢と名付けられ、連載ページをいただいていた。もちろん、ドの付く駆け出しライターだったので筆で勝負するというよりも体当たり企画が売りの連載。たとえば、鴨川シーワルドでシャチの背中に乗ったり、たとえば、銀座中の占い師に「ゼブラ唐沢というペンネームの運勢は?」と占ってもらったり、たとえば、HIV検査を受けさせられたりしたのだった。現在は即日検査もあるみたいだけど、その企画での結果は1週間後ぐらいだった記憶がある。長かった。陰性だった▼それにしても、なんなんだ、ゼブラ唐沢って。当時はただただ連載がありがたくてなんとも思っていなかったけど、ゼブラ唐沢はひどい。いわゆる黒歴史ってやつじゃないのか? 人と比べて特段に白黒つけたがるタイプでもないのに、そもそもなぜにゼブラなのか? 遠い記憶では、お姉さん編集者が「唐沢くんは、よくボーダー柄のTシャツを着てるから」と言っていた気がするけど、本人的には一切記憶がない。ゼブラ唐沢にまつわる唯一の記憶は、丸ノ内線に乗っていた時、たまたま隣りに座った女性が僕を二度見して「ゼブラさんですよね!」とすっごくでっかい声をかけられて、ひどく恥ずかしかったことぐらいだ▼さて、新型感染症の話だった。<もしも、陽性だったら?>。こんな想像もPCR検査を受けたり、風邪やインフルエンザの症状のある方はみな抱いてしまうだろう。ただ、不思議なことに、僕の場合は検査を受けた日からそれまであったその不安が消えた。検査を受けた月曜日が、この感染症がひろがりはじめた当初は経過観察の基準にされていた4日目で、そんな4日目の夕方近くに検査だったのだが、自宅に戻って体温を測ると、それまでに3日間続いていた夕方37度ではなくなって、つまり夕方でもバッチリ平熱となって、なんていうんだろ、体から風邪菌が消えたような感触があったからだ。まぁ、こんなもんは結果論で「陰性」だったから書けることかもしれない▼そして、日々は続く▼昨夜の島崎章は「ウソかなんてわかんないよ。だから、信じてみるしかないんだよ」と語るのがカッコよかった。ボディガードという職業柄、どんな人を信じるのか、なぜ最近まで敵対していた男を守るのかという後輩たちの問いかけに答えてのものだ▼最後に。まさかとは思うが知らない人のために説明を。島崎章とは、昨夜が最終回だったドラマ「BG身辺警護人」でキムタクが演じた主人公の名前である。いやはや、毎週の木曜の夜が楽しみな全7回だった。流行りものや人気作にハマってみるのもいいもんですね。ちなみに、日曜日の「おしまいデス!」の今後にも大注目中デス!(唐澤和也)